「義務/強制/指示事項」  
 ISO3864およびJIS Z9101による安全標識様式に基づく、
青い円の外形中に白の図記号で示した、「取るべき行動」のための表示様式です。 
 
※「ISOタイプ図記号単体」、「ISO+ANSIタイプ」、「SEMIタイプ」の警告ラベルなどに用いる標識・図記号様式です。 ※実際の標識やラベルにより、外形の周りには上図のような「境界」が設けられます。(下図では省略)
各図記号に併記した規格名は、比較・選考のためのご参考用です。
それぞれの規格は定期的に改定や他の規格との整合化が図られるため、ここでの記載内容(2013年時点)と規格の最新年度版とに違いが生じてくる場合もあります。


MG00
【一般指示】
指示に基づく行為の強制全般

■マニュアル・リファレンスの参照      
マニュアル・冊子を見る/読むこと(ISO 7010)
MRM01
マニュアルを読むこと
MRM02
マニュアルを読むこと
MRM03
整備前に技術マニュアルを読むこと
MRM04
技術マニュアルを読むこと
MRM05
起動キーを抜きとり技術マニュアルを参照
MSL13
●SEMI-S1では上図MRM03「Read Manual」が使われる

■電気関連・プラグ
アースせよ・アース線を接地せよ
MEL01
プラグをコンセントから抜け:JIS ZS0101
MEL2C
プラグをコンセントから抜け
MEL02
プラグをコンセントから抜け(ISO 7010)
MEL03
プラグをコンセントから抜け
MEL04
(検電せよ)
MEL11
●MEL01(アース・接地図記号)はその他の多くの国家規格や工業団体などでも規定される。
ISO3864指示記号のデザイン原則では、基本図形(円形)の外周部に内部の図形が接触しないよう排斥エリア(余白)の言及があり、MEL02はJIS S0101消費者用警告図記号(MEL2C)をISO3864に照らしてこの箇所を修正したものである。


■スイッチのON/OFF・レバーの操作
スイッチを切れ(ISO 7010)
MSW01
スイッチを切れ(下げ)
MSW10
スイッチを切れ(下げ)
MSW11
スイッチ下げ
MSW12
レバー下げ
MSW13
レバー下げ/引き
MSW14

レバー上げ/押し
MSW15
●スイッチを「OFF」にする事を想定したものだが、7010に定めたもの以外は、位置関係とON/OFFが異なるケースに配慮し、必ず補助文言と共に使用すべきである。
■機器/電源のセフティロック・起動キーの抜き取り     
安全ロックせよ
MSL01
電源をロックアウトせよ
MSL02
OFF状態でロックせよ
MSL03
起動キーを抜き取れ
MSL10
キーを抜きとれ
MSL11
キーを抜き取り、所持せよ
MSL12

起動キーを抜きとり、技術マニュアルを参照せよ
MSL13
●ここでの錠前などは装置機能としてのロックの意味を含んでおり、施錠とは異なるカテゴリとしている。
■施錠と固定
ロック・施錠せよ(GB2894-2008)
MLK01
ロック・施錠せよ
MLK02
施錠せよ
MLK10
アクセスパネルを施錠せよ
MLK11
ハンドルのロック/施錠
MLK12
ロック・施錠せよ(ISO 7010)
MLK13

ボンベの固定措置
MFX01
ボンベの固定措置
MFX02
増締/締付け確認(六角)
 MFX10
切削ビットの確実な締め付け
MFX11
バルブを確実に閉めよ
 MFX12
下げてキャスターをロック
MFX13

上げてキャスターをロック
MFX14
●「キャスター」には「上げ」「下げ」の両記号(MFX13・14)を用意したが、そのいずれも「ロックする行為」を示す手段であり、上げ・下げいずれもロック解除の手段を意図した図記号ではない。

■安全ガード/カバーや構成部品の取付
安全カバーをつけよ(丸鋸)
MMC10※
安全カバーをつけよ(駆動部)
MMC11
安全カバーをつけよ(駆動部)
MMC12
カバーを閉めること
MMC13
カバーを取り付ける事
MMC14
カバーを取り付ける事
MMC15

カバー・安全ガードを確認せよ(ISO 7010)
MMC20
テーブルソー/丸のこ盤の防護カバーを使用せよ(ISO 7010)
 MMC21
       
●丸のこ盤のカバーはここに2つ挙げられているが、MMC21の記号が昨今ISO7010で定められたので、特段の理由がなければMMC21を使用するのが適切となる。

■送風・通気・換気 
換気を要す
MVT01
換気を要す
MVT10
換気・換気/通風口
MVT11
換気・換気ファン
MVT12
換気・送風・通気
MVT13
換気扇
MVT14

換気扇
MVT15

■測定・計器の確認 
ガス検知器を使用せよ(ISO 7010)
MCK10

■保護具・装具の着用/使用     
安全ベルト・シートベルト着用(ISO 7010)
MEQ01
安全靴着用(ISO 7010)
MEQ10
帯電防止用履物を着用(ISO 7010)
MEQ11
保護手袋着用(ISO 7010)
MEQ20
頭部保護具着用
MEQ30
頭部保護具着用(ISO 7010)
MEQ31

頭部保護具着用
MEQ32

MEG33
安全眼鏡着用
MEQ40
安全眼鏡着用(ISO 7010)
MEQ41
安全眼鏡着用
MEQ42
遮光眼鏡着用(ISO 7010)
MEQ43

乳幼児の目を遮光眼鏡で保護(ISO 7010)
MEQ44

MEG40

フェイスシールド着用(ISO 7010)
MEQ50
溶接面着用(ISO 7010)
MEQ51
 
防音保護具着用
MEQ60
防音保護具着用(ISO 7010)
MEQ61

MEG60

呼吸保護具/防護マスク着用
MEQ70
呼吸保護具/防護マスク着用(ISO 7010)
MEQ71
給気式マスク
MEQ72
防塵マスク着用
MEQ73
防塵マスク着用(ISO 7010)
MEQ74
自給式呼吸マスク着用(ISO 7010)
MEQ75


MEG70

MEG74

安全ハーネスの着用(ISO 7010)
MEQ80
防護服の着用(ISO 7010)
MEQ81
ライフジャケット着用
MEQ82
高視認服の着用(ISO 7010)
MEQ83
安全前掛けを着用せよ(ISO 7010)
MEQ84
ローラースポーツの保護具(ISO 7010)
MEQ90

安全ハーネスの着用(GB2894-2008)
MEG80
防護服着用(GB2894-2008)
MEG81
ライフジャケット着用(GB2894-2008)
MEG82
※注意・解説
●MEQ31(頭部保護具)はISO7010における「Safety helmet」に基づくが、図記号は労働環境や国によって理解度が異なる事が多くあり、当図も日本の労働安全衛生法に基づく保護帽の規格に沿ったものであるか(あるいは単なる作業安全帽か)を特定する用途に向いていると言えない。
実際に日本国内では「あご紐を締めて着用するもの」こそが保護帽であるという重要な見解もあり、これは日本(または他の国)においては「ISO7010に準拠する」事だけが、実用に則す訳ではないという例でもある。

●ISO7010の保護具を示す図記号において、基本となる頭部などの図柄様式が近年制定され、これに基づく記号に統一され、その他の形状のものの一部は2014年現在、SEMI規格などによる警告表示などに用いられている。

●安全ベルト/Safety belt(MEQ01)は座席に搭乗者を安全固定するシートベルトの意を含む
●安全ハーネス/Safety harness(MEQ80/MEG80)は日本での安全帯(墜落防止用)に相当するが、ハーネス型が一般的または義務付けされている事による。

●「MEQ71はRespirator(呼吸用具)、MEG70は防毒面具(マスク)として定義されているが、図案の要素はカートリッジ式であるから、「送気式呼吸具を要する箇所」での使用は誤認する危険があり不適切である。
MEQ72は送気式ホースマスク全般を指す当社設計によるもの、MEQ75はISO 7010による「M047:Use self contained breathing appliance」を指す。

●MEG82はGB2894-2008(中国)におけるライフジャケット(救命胴衣)を示し、MEQ82はISO 20712-2008(水辺の安全標識)に定義されているライフジャケット(Wear personal flotation device)である。

●MEQ83「高視認服」とは蛍光反射ベストなどの、他者から見やすくするための安全ベストを指す。

■リフト・運搬・荷役      
吊り下げ位置
MLF01
持ち上げに機械の助けが必要
MLF02
持ち上げに2名必要
MLF03
重心・ジャッキ/支点
MLF04
※MLF01「吊り下げ箇所」を示すこれと相同な図形はISO7000-1368内で定義されている。(Lift point)
※おなじくMLF04と相同する図形がISO7000-0542「Jack support point;central support)として定義されている。

■作業や通行、その他の安全指示 
手を洗うこと(ISO 7010)
MCM01
バリア(スキン)クリームを使用せよ(ISO 7010)
MCM02
歩道橋を使用せよ(ISO 7010)
MTR01
手すりを使用せよ(ISO 7010)
MTR02
この通路を使用せよ(ISO 7010)
MTR03
クラクション(ホーン)を鳴らせ(ISO 7010)
MTR04

3点支持で昇降
MTR05
吊革につかまること
MTR10
子供から目を離すな(遊泳場等)
MWH01

■清掃・整理・メンテナンス
グリース給脂・グリース潤滑
MCS01
潤滑油給油・注油
MCS02
グリース注油
MCS03
グリース注油
MCS04
ごみ入れを使用せよ(ISO 7010)
MCS10
●MCS01「グリース潤滑」の図形はISO 7000-0787に、MCS02「潤滑油給油」の図形はISO7000-0391を応用したJIS A8310-1(7.22)に同じ図形が定義されており、両者はグリースと潤滑油の違いがある。
なおMCS03/04もグリースガンによる注油を意図して設計したものである。この4点のいずれもISO7010には(2014年現在)定義されているものではなく、ISO3864フォーマットに準拠させたものである。

■JIS Z8210 案内用図記号における指示記号ほか(公共場所等)
静粛に
MPB1J
左にお立ちください
MPB2J
右にお立ちください
MPB3J
一列並び
MPB4J
2列並び
MPB5J
3列並び
MPB6J
4列並び
MPB7J
※このJIS Z8210の指示図記号の一部には、規格本体ではなく応用例として挙げられているものを含んでいる
〒530-0053 大阪市北区末広町2-38 [email protected]
TEL 06-6314-1410:FAX 06-6314-2502
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